1947-10-09 第1回国会 衆議院 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第20号
この書留の内容は、去る九月の二十五日の御貴殿その他衆議院代議士諸氏により摘發に相なりました東洋工機株式會社宮田慶三郎社長所有の銀線は、當協會において昭和二十二年九月十九日附をもつて經濟安定本部あて書留郵便にて隱退藏物資摘發情報を送付濟みのものなり。
この書留の内容は、去る九月の二十五日の御貴殿その他衆議院代議士諸氏により摘發に相なりました東洋工機株式會社宮田慶三郎社長所有の銀線は、當協會において昭和二十二年九月十九日附をもつて經濟安定本部あて書留郵便にて隱退藏物資摘發情報を送付濟みのものなり。
これは板橋警察署長から私宛に出された報告書でありますが、それによりますと、「東洋工機株式會社取締役社長宮田慶三郎、貿易廳長官塚田公太殿、輸出品見本品及びPX納品製作使用材料證明の件、今般左記弊社所有ラジオ用合金線(銀銅シリコン合金)をもつて別紙製品を製作中に有之候條製作材料使用證明相成度、記、ラジオ用銀銅合金線二一、八七五キロ、同エナメル線一〇、三五二キロ、右の通り證明す、昭和二十二年一月八日、貿易廳輸出局長
金屬課長に特に伺いたいのですが、あなたの所にこの銀所有者である宮田慶三郎という者が伺つて、この品物を示して、これが合金であるということをあなたの方で認證なすつたという事實がありますが、これを銀地金と認めるか、銀線と認めるか、あるいは合金と認めるかという點について金屬課長から一應御説明を願いたいと思います。
○中野(四)委員 仕方がないから、それならば大藏省の外資課長に伺いますが、この地金のことについて——地金という名前をつけては惡いかしらぬが、この銀線のことについて宮田慶三郎君は外資課長にお會いになつてお話をなさつた事實があるかどうか。それからこれを地銀と見るか銀線と見るか、大藏省の見解を伺いたい。
この板橋、志村署管内の方に本社をもちますところの東洋工機株式會社、社長は宮田慶三郎というのでありますが、これは元不二越鋼材の東京工場として軍需品の製造をやつておつたところであります。
すなわち宮田慶三郎君はこの點を十分に考慮して、かつては貿易長官の許可を得、あるいは安定本部の石原生産局次長にも相談をし、ないしは金屬課長にも現物を見せて相談をしております。
現にこれの所持者である宮田慶三郎の三十二トンという數字を例にあげておるのであります。こういう點につきまして警視廳が輕率にこれを發表せられるということは、われわれとして國会に何でもかんでも盾突きたいという面か、あるいは業者をかばいたいという面かどちらかに起因するものではないか。